インバース型無期限契約とデリバリー契約の紹介
インバース型契約とは？
KuCoinは、コインマージン契約とも呼ばれるインバース型契約をサポートしています。証拠金や損益を計算する基軸通貨として仮想通貨(BTCやETHなど)を選択し、取引高を設定するクォート通貨として米ドルを使用します。したがって、BTCUSDまたはETHUSD契約を取引するには、対応するBTCまたはETHを契約口座に保有する必要があります。
例
BTC価格が30,000ドルだとします。あなたはレバレッジ50倍で10,000ドル相当のBTCインバース型契約を購入します。計算ルールは次の通りです：ポジション価値 = 10,000 / 30,000 ≒ 0.334 BTC。必要初期証拠金 = 10,000 / 30,000 / 50 = 0.00668 BTC。
BTC価格が40,000ドルまで上昇すると、ポジション価値 = 10,000 / 40,000 = 0.25 BTCとなります。ポジションをすべて決済した場合、10,000ドル相当の契約を買い戻し、同額のBTCを売却することになり、利益＝0.334 - 0.25＝0.084 BTC（取引手数料と資金調達料を除く）となります。初期証拠金0.00668 BTCで0.084 BTCの利益が発生したため、利益率は0.084 / 0.00668 = 1257.48%となります。
インバース型契約 vs USDT型契約
単位
USDT型契約はUSDTで、インバース型契約は米ドルでの価格設定となります。
したがって、インデックス価格は異なります。たとえば、BTC/USDT契約のインデックス価格は、BTC/USDTの現物価格に基づいています。BTC/USDインバース型契約の場合、インデックス価格はBTC/USDの現物価格に基づいています。
契約価値
USDT型契約には、それぞれの基軸通貨での契約価値があります(例： BTC/USDTの場合0.001 BTC)。インバース型契約は、BTC/USDの場合は1 USDなど、1米ドルの契約価値を持ちます。
担保
USDT型契約はすべての銘柄にUSDTを担保として使用し、USDTのみで取引できます。インバース型契約は、基軸通貨を担保として使用します。これらの契約を取引するには、ユーザーは対応する仮想通貨を保有する必要があります。たとえば、BTC/USDインバース型無期限契約では、ユーザーは担保としてBTCを入金する必要があります。
損益計算
USDT型契約はUSDTで損益を計算します。一方、インバース型契約は基軸通貨で計算します。例えば、BTC/USDのインバース型無期限契約を取引する場合、損益はBTCで計算されます。
インバース型とUSDT型の契約証拠金の比較(例：BTC)
| 契約種別 | 基軸通貨 | クォート通貨 | 決済通貨 | インデックス取引ペア | 額面 |
| インバース型契約(コインマージン契約) | BTC | 米ドル | BTC | BTC/USD | 1米ドル |
| USDT型契約(フォワード契約) | BTC | USDT | USDT | BTC/USDT | 0.001 BTC |
無期限契約 vs デリバリー契約
無期限契約には満期日がなく、永久に取引できます。一方、デリバリー契約には満期日があり、特定のルールに従って対象資産から導き出された価格で決済されます。受渡・決済には0.025%の受渡手数料がかかります。
デリバリー契約には資金調達料決済のメカニズムはありません。受渡価格は受渡日に現物価格に近い価格で決済されるため、デリバリー契約価格が現物価格から大きく乖離することはありません。現在、KuCoinはインバース型商品にのみデリバリー契約を提供しています。
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